ロシアのソクーロフ監督が歴史上の人物を描く4部作の3つ目 ヒトラー、レーニンときて、日本の昭和天皇・ヒロヒトです。海外で高い評価を受けていながら、日本での公開は不可能といわれていた『太陽』、満を持しての公開でした(といっても公開は去年の夏ですから、半年遅れの観賞)。 これは紛うことなきソ連映画です。日本映画だとお涙頂戴になるし、ハリウッドだと戦争美化だし。静かで粛々。そして昏倒の悪魔です。ホントすみません、前半ちょっとだけ眠っちゃいました。がんばったんですけどねー。 イッセー尾形の天皇・ヒロヒト役はすばらしく、『都市生活カタログ』をやってる頃を思い出しました。さすがカメレオン俳優。しかしですね、静かすぎるんです。『ひとりの人間の苦悩と孤独』を描いたんそうです。現人神の『孤独』はわかりましたが『苦悩』がねぇ...。激昂するシーンなんかもちろんなく、静かに佇んでいるだけでそれを表現しているんで