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2010年10月21日 博物館の「体験」は3層構造! 美術館・博物館は、学校とは異なる学びの場である。1990年代頃から流行しはじめたハンズオン展示に代表されるように、博物館では学習者の体験/経験(experience)を重視する環境が作られている。 教育・学習の世界で最初にexperienceを重視したのは、20世紀初頭のアメリカの哲学者ジョン・デューイである。彼は、戦後日本の教育にも多大な影響を与えた。ただし、学習者が何か経験していればOK、という安易な考えは「はいまわる経験主義」を生んだ。学校教育において何より経験を重視すべきなのか、それともものごとは系統立てて学ぶべきなのか、という「経験主義」と「系統主義」の振り子は、いまだに揺れ続けている(PISAショックに端を発するゆとり教育の転換などは、記憶に新しい)。ただ、学校とは異なり、ゆるやかな学びの場である博物館で「経験主義」が重視
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