天皇が「お気持ち」で危惧した“崩御による自粛”の実態とは? 昭和の終わりに起きた恐ろしい状況が平成で再び 8月8日、ビデオメッセージのかたちで公表された天皇の「お気持ち」について、本サイトではそのなかに、安倍政権周辺から噴出する「生前退位反対論」への牽制が見て取れるとお伝えしたが、他にも見逃せない点がある。 それは、天皇自身が、その逝去に際する社会の状況について、強く懸念を表したことだ。 「天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ二カ月にわたって続き、その後喪儀に関連する行事が、一年間続きます。その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、