5日午前10時ごろ、山口市阿東徳佐下の林道で、捕獲したクマが麻酔から目覚め、40代の男性獣医師に飛びかかろうとしたため、立ち会っていた山口署の男性巡査部長(52)が拳銃で5発発砲、猟友会の会員が射殺した。ツキノワグマのオスで97キロの成獣だった。 県によると、オリに捕獲されたクマを計量するため、獣医師が麻酔を打って外に出し、寝かせていた。しかし動かなくなって約10分後、クマが目覚めて山へ歩き始めた。ところが登り切れず、向きを変えて獣医師に向かってきたという。当時、周囲には県職員ら12人がいたが、けが人はなかった。県内で捕獲されたのは42頭目。【井川加菜美】 〔山口版〕