全国の大学の食堂で、テーブルをついたてで仕切るなどした「1人用席」を設ける動きが広がっている。 相席を嫌がる学生が増え、「1人でも周囲の目を気にせず食事をしたい」という声に応えたもので、「独りぼっち」を意味する「ぼっち席」と呼ばれ定着している。 一方で教員からは「学生が交流しやすい工夫が必要」といった指摘もある。 1人でラーメンをすする男子学生や、スマートフォンを見ながらお握りを食べる女子学生。東京都豊島区の学習院大の食堂では昼休み、高さ約40センチのアクリル板で中央を仕切ったテーブルが次々に埋まった。向かいの人の視線が遮られ、「ここなら1人でも落ち着く」と文学部1年の男子学生(19)は話す。 同大では今年4月、学食の改修に伴い、約470席のうち100席を「1人用席」と位置づけた。1人で利用する学生が増えたためで、テーブルを仕切った40席に加え、窓際のカウンター席や、向かい側と視線
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