赤潮の原因となるプランクトンだけに感染するウイルスを使って赤潮の拡大を止める技術の開発に、水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所のグループが成功し、新しい赤潮対策として来年にも実際の海で応用することにしています。 これに対して、広島県廿日市市にある水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所の中山奈津子主任研究員のグループは、海底の泥の中に、赤潮のプランクトンだけに感染するウイルスが多く含まれていることを発見しました。 これまでに、赤潮の主な原因となる5種類のプランクトンのうち3つに感染するウイルスが見つかっていて、先月、新潟県で行った実証実験では、この泥を海水に溶かして赤潮にまいたところ、5日後にはプランクトンが99%以上死滅したということです。グループでは、赤潮の拡大を止める新たな技術として、今後、泥を冷凍保存して使うことにしています。 農林水産省によりますと、こうした赤潮対策は世界でも初め