自己家畜化は誰のため?――私たちのこれからを考える -金子書房note 上掲リンク先は、私たち(ホモ・サピエンス) の自己家畜化と、その延長線上とみなせる近代以降のさまざまな変化を、精神医学のトレンドとあわせて論じたものだ。 自己家畜化とは、最近の進化生物学領域でしばしば見かける言葉で、より群れやすく・より協力しやすく・より人懐こくなるような変化だ。 たとえば人間の居住地の近くで暮らしていたオオカミやヤマネコのうち、人間を怖がらず、一緒に暮らし、そうやって生き残った子孫が犬や猫へと進化したのは自己家畜化のわかりやすい例だ。 そのような変化が起こった動物は、頭蓋骨が小さくなる・犬歯が小さくなる・性差が小さくなるといった具合に外見が変わるだけでなく、男性ホルモンであるテストステロンの量が減る・脳内で利用できるセロトニンの量が増えるといった、ホルモンや神経伝達物質の変化を伴う。 でもってホルモン