写真はイメージ。記事と直接の関係はありません。(写真:Jakob Breivik Grimstveit/クリエイティブ・コモンズ表示-継承 2.0 一般) ナノテクノロジーが作り出した保湿クリームで、糖尿病による皮膚のきずの回復が早まった。 米国の研究グループが、米国科学アカデミー紀要2015年4月20日号オンライン版で報告した。 糖尿病、5人に1人はきずに悩む 2700万人といわれる米国の糖尿病を患う人のうち、約600万人が慢性的な治らない皮膚のきずに悩んでいる。5人に1人に及んでいる。 研究グループは、「GM3合成酵素」と呼ばれるタンパク質をきずの部分で減少させると、きずの治りを正常にできると発見している。このきずの回復を邪魔する遺伝子の働きを抑えて、きずの治りを早めようというもの。 使うのは直径13ナノメートル(ナノは10億分の1)の金のナノ粒子。その表面に遺伝物質の核酸を付け