[Jリーグサッカーキング 2014年3月号掲載] Jリーガーたちのその後の奮闘や活躍を紹介する本企画。今回紹介するのは、3つのクラブを渡り歩き、川崎フロンターレ時代に日本代表に名を連ねたDF箕輪義信さん。現在、神奈川県立新城高で教師を務める彼に、プロ選手として過ごした自身のキャリアに対する思いと、指導者としての道を歩むセカンドキャリアについて聞いた。 文=細江克弥 取材協力=Jリーグ 企画部 人材教育・キャリアデザインチーム 写真=兼子愼一郎、Jリーグフォト 導かれるようにして飛び込んだプロの世界 ある日の午前。神奈川県川崎市内の高校で、県立新城高のベンチに監督として座る箕輪義信の姿があった。新人戦の地区代表決定戦。勝てば県大会に進出できる重要な試合である。試合は前半に2点を奪った新城高がリード。しかし後半に1点を返され、緊張感はピークに達していた。 ピッチで必死にボールを追う選手に向けて