■「被爆は今も」映像に/あすから広島で上映 広島市出身の漫画家こうの史代(ふみ・よ)さん(41)=東京都中野区=の「夕凪(ゆう・なぎ)の街 桜の国」を、広島市こども文化科学館(中区)が映像化した。原爆が一つの家族にもたらした傷跡を描き出した名作。作者の「被爆は今も続いている」というメッセージが伝わるよう、約130枚の原画を再構成して情感豊かに仕上げた。24日から同館のプラネタリウムで上映される。9月5日まで。(山下奈緒子) 「夕凪の街 桜の国」は2003〜04年に発表された漫画。被爆10年後の広島で若くして原爆症に倒れる平野皆実(みな・み)と、半世紀後の東京で暮らすめいの石川七波(な・なみ)が主人公だ。07年には実写映画化された。 今回の映像化は、同館の30周年記念行事。小学生の頃から広島で暮らし、3月まで館長を務めた加藤一孝さん(60)が企画した。加藤さんは被爆者がみな「どうして自