バチカン市国で四日から行われていた恒常的な対話機構「カトリック・イスラム・フォーラム」第一回会合は六日、宗教の名で行使される暴力、テロとの共同のたたかいを強調する共同宣言を発表して閉幕しました。 会合にはカトリック、イスラム教双方から各二十九人の宗教学者、指導者が参加しました。共同宣言は「人間の生命の尊重」を強調。また「カトリックとイスラム教は信者、全人類の愛と調和の手段であるべきだ」と訴え、「抑圧、暴力、テロ行為、とりわけ宗教の名で実行されたこうした行為の根絶」を求めました。また声明は、宗教の自由の擁護、少数者信仰グループの平等な権利の増進を求めています。 最終日の六日、あいさつしたローマ法王ベネディクト十六世は「人間の尊厳を認めることで、両宗教はより友好的な世界を築くための共通の土台を見つけることができる」と発言。今回のフォーラムで始まる対話が少数の学者や専門家にとどめるものではないこ