小笠原諸島北部嬬婦岩上空付近を領空侵犯したロシアの戦略爆撃機TU95=9日午前、(緊急発進した茨城県百里基地の第7空団のF15戦闘機から撮影、防衛省提供) 防衛省によると、9日午前7時半ごろ、ロシア空軍の戦略爆撃機「ツポレフ95(TU95 通称ベア)」1機が、東京・小笠原諸島の北部の嬬婦岩付近の上空を約3分間に渡って領空侵犯した。防衛、外務両省によると、領空侵犯はロシアの輸送機が平成18年1月、北海道・礼文島の日本領空に侵入して以来で、事態を重視した外務省は同日、在日ロシア大使館のコスチン参事官に厳重抗議し再発防止を申し入れた。 航空自衛隊は千歳基地(北海道)三沢基地(青森県)百里基地(茨城県)小松基地(石川県)と浜松基地(静岡県)などからF15戦闘機、F4戦闘機や空中警戒管制機(AWACS)など計24機を緊急発進(スクランブル)させ、同機を追跡、領空侵犯の可能性が高くなった時点で爆撃機に