東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=と共謀したとされる知人のコンサルティング会社社長、深見和政容疑者(73)=同容疑で逮捕=が、出版大手「KADOKAWA」(東京都千代田区)側に大会のスポンサー料(協賛金)を過大に示し、本来の協賛金との差額を謝礼として受領した疑いがあることが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部は、元理事と深見社長が共にスポンサー選定に深く関与したとみて捜査している模様だ。 2人の逮捕容疑は、共謀しKADOKAWA側からスポンサーに選定してもらいたいなどの依頼を受け、便宜を図る見返りに2019年7月~21年1月に計10回にわたり計約7600万円の賄賂を受け取ったとされる。約7600万円は深見社長のコンサル会社「コモンズ2」(中央区)に振り込まれたという。