大手メーカーの入社2年目の研究員が自殺したことについて、両親が、「具体的な指示がないまま繰りかえしレポートの書き直しを命じられるなど、厳しい指導が原因だった」として会社などに賠償を求める訴えを起こしました。会社は取材に対し「従業員の相談に応じたり、配置転換をするなどしてきた。ご遺族のお考えは弊社とは異なる」としています。 大手炭素製品メーカーの「日本カーボン」で働き、4年前に入社2年目で自殺した25歳の男性の両親が30日、東京地方裁判所に訴えを起こし、代理人の弁護士が会見を開きました。 それによりますと、男性はリチウムイオン電池の研究などを担当し、毎月レポートを提出していましたが、隣に座る上司から「こんなレポート使えない」とか「訳分からん」などと言われ、具体的な指示がないまま何度も書き直しを命じられたとしています。 入社2年目に配置転換がなされ、上司は替わりましたが、男性の席は元の上司の隣
