東京という土地は首都という性格もあって街の新陳代謝が激しく、再開発やら何やらで古い建物はどんどん壊されていくし、つまらない没個性的なマンションばかりになっていくのでどうにも腑に落ちないのだが経済優先も度が過ぎると問題がありますね。 そんな東京の各所でひっそり佇む、建物自体が異界の城か古美術品かと思える「日本のガウディ」こと梵寿綱氏が建てたビルの数々はその多くが70年代後半から80年代に建造された結構な年代物であるにも関わらず、あまりに前衛的過ぎるそのデザインに古さを全く感じさせない。最も有名なのは早稲田鶴巻町にある早大キャンパス門前にある「ドラード早稲田」だが、実は池袋にもそんな梵寿綱建築があるというので見に来たのだ。 池袋駅東口を降りて真正面のグリーン大通りを少し歩いて右に折れると「本立寺」というでかいお寺がある。山の手三大ターミナル駅の一角を占めるはずの池袋の駅前とは思えないだだっ広い