【エルサレム=井上道夫】パレスチナ解放機構(PLO)は、ヨルダン川西岸の自治区ラマラで開いた最高意思決定機関のパレスチナ民族評議会(PNC)で、27日未明までに執行委員会(18人)の新メンバー6人を選出した。 アラファト前自治政府議長らの死亡に伴う欠員を補充するため、PLO議長でもあるアッバス自治政府議長が招集した。イスラエルとの和平交渉に携わってきたエラカートPLO交渉局長や、クレイ元自治政府首相らが選ばれた。 パレスチナでは来年1月に自治政府議長選や自治評議会選が予定されている。アッバス氏はPLOの指導体制を整えることで、支持基盤の一層の強化を図る意向だ。