5月30日、グリーンランドで中世にノルウェーのバイキングの集落が突如消滅したことをめぐり、12世紀に起きた気候の急激な寒冷化が背景にある可能性があることが研究で明らかになった。写真は昨年3月、グリーンランド西部で撮影(2011年 ロイター/Svebor Kranjc) [オスロ 30日 ロイター] デンマーク領グリーンランドで中世にノルウェーのバイキングの集落が突如消滅したことをめぐり、12世紀に起きた気候の急激な寒冷化が背景にある可能性があることが、「米国科学アカデミー紀要」に発表された米英の科学者チームの研究で明らかになった。 米ブラウン大学のウィィアム・ダンドレア氏らがまとめた報告書によると、科学者チームはグリーンランド西部にある湖沼堆積物の中核部を調査し、過去の気温の変動を復元。その結果、これまで知られていなかった12世紀の寒波が明らかになり、気候の寒冷化がバイキングの集落消滅につ