→紀伊國屋書店で購入 「ホロコーストの嵐が吹き荒れるなか、ユダヤ人に逃走する理由がありすぎるほどあったとすれば、戦後、彼らはなぜ、もとの居住地に帰還して生活を再建せず、ヨーロッパを去ったのか。彼らは、どこに行きたかったのか」と、著者野村真理は「帯」で問うている。「序」で、1946-51年にパレスティナ/イスラエルに渡ったヨーロッパ・ユダヤ人は38万人以上、アメリカはじめパレスティナ/イスラエル以外に移住した者は約16万5000人と記されている。この数字から、当時現場にいた連合国軍最高司令部元高官は、つぎのように「特記に値する」と述べている。「イスラエルは、シオニズムと主権をもつユダヤ国家設立願望との賜物とみなされるより、ユダヤ人の移住に対して世界が設けた理不尽な障壁のために、必要に迫られた選択の結果と見ることができるだろう」。 本書は、「ホロコースト後、イスラエル建国にいたる事情は、正確に
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