中国東部の山東(Shandong)省青島(Qingdao)の藻が大発生した海岸で遊ぶ子どもたち(2014年6月29日撮影)。(c)AFP 【7月2日 AFP】中国東部の山東(Shandong)省青島(Qingdao)の海岸で、新たに押し寄せてきた大量の藻にまみれて遊ぶ子どもたち。 青島では2008年以来7年連続で藻が大発生しており、市の職員は対応に追われている。最大規模だった2013年には藻が2万8900平方キロに及ぶ範囲に広がった。(c)AFP
「日本の水と空気はタダ」との通説は完全に終わった。先月末、大阪の空は昼過ぎなのに真っ暗。都内も歩くだけでのどがヒリヒリした。原因は中国から飛来したPM2.5である。27日には世田谷で、わずか1時間に100マイクログラム超を観測した。 PM2.5は肺に入って、ぜんそくや肺がんのリスクを高める。偏西風が強まる季節は濃度が増加、屋外での体育の授業やプロスポーツ、経済活動まで制限されよう。国民の生命・財産が明らかに脅かされており、政府の対策は急務だ。仮に全国民が1000円のマスクを買うだけで1000億円の負担が発生、中国に賠償請求するに値する。 北京の空気は「人類が住めない」レベルと言われるほど。全人代でもテーマになったが、国防予算を増やし、よその国を「歴史」でたたいている場合ではない。「いま」が危機なのだ。(副編集長 黒沢通)
中国大気汚染 成長至上主義の限界露呈した(1月18日付・読売社説) 経済成長至上主義で環境対策を軽視してきたツケと歪(ゆが)みをさらけ出したといえるだろう。 中国の各都市で大気汚染が深刻化している。 工場の排煙や自動車の排ガスなどに含まれる直径2・5マイクロ・メートル以下の微小粒子状物質(PM2・5)が1立方メートル当たりの観測値で、北京で一時、基準値の10倍以上、世界保健機関(WHO)指針値の40倍近くに達した。 PM2・5は肺の奥まで入り込み、ぜんそくや気管支炎、肺がんを発症させる物質だ。これを含んだ濃霧が発生し、呼吸器疾患の患者が急増した。視界不良により交通機関にも大きな影響が出た。 上海の日本人学校では、屋外活動が中止になるなど、在留邦人の生活も脅かされている。看過できない甚大な環境汚染である。 暖房用の石炭焼却に伴う排ガスが増え、風が弱く空気が滞留したことなどが濃霧の原因だ。毎年
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