「ユーザーが求めている情報を探しやすいか」「目で見て理解しやすいか」など、ユーザーとのコミュニケーションを重視したWebサイトを構築するための指南書。デザイナー向けだが、協同で作業する機会が多いエンジニアにとってもユーザーインタフェースを議論するうえで役に立つスキルが学べるだろう。 技術解説よりも考え方や方法論、実践例の解説に力を入れているので、Webサイトだけでなく情報システムなどのユーザーインタフェース設計にも本書の発想法が生かせる。パソコンのほかスマートフォンでの利用を想定した画面デザインを想定した解説も充実しており、利用範囲は広い。 一部を紹介すると、「デザイナーも問題解決に参加する」意義を具体的に説くほか、ユーザーが必要としている情報を常に考えることやデザインに対する根拠を持つことの重要性、発注者との間やチーム内でのコミュニケーションの取り方までを解説する。
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