仮想通貨マイニング(採掘)の約7割が行われているとされる中国で、マイニングの禁止が検討されていることが今月、明らかになった。 中国の国家発展改革委員会(NDRC)は今月8日、中国が推進、制限、あるいは淘汰する予定の産業のリストを公開。その中で仮想通貨マイニングは、安全な生産条件が欠け、リソースを無駄遣いし、環境に著しく有害であるとされた。 大量の電力を必要とする仮想通貨マイニングに関わる企業は、エネルギーのコストが安い石炭依存省に拠点を置く傾向にあり、マイニングによる二酸化炭素(CO2)排出量は年間3〜15トンと試算されている。環境関連の目標を達成できていないとして非難されてきた中国だが、少なくとも仮想通貨については正しい方向に進んでいる。 中国は2017年9月、いわゆる新規仮想通貨公開(ICO)について、詐欺行為の温床となる無秩序な市場であるとの理由で禁止措置を講じた。結果、88のICO