IoTセキュリティWGは2014年春に設立した。当初はIoTに関する技術動向や市場動向を調査することを目的に立ち上げた。調査が進むにつれ、IoTのコンセプトを語る組織は、雨後のたけのこのように世界中に増え始めていたものの、セキュリティについてどのように考慮すべきか、あるいは実装すべきか明確なガイドラインがないことが明らかになってきた。そこでIoTのセキュリティに関するガイドラインを作るべきだと考えるに至った。 IoTを製造業に特化した形で扱おうとするインダストリー4.0や、産業分野ごとのIoT適用モデルを作成しビジネス化することを目指すインダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)などが立ち上がった。さらにセキュリティ、セーフティやプライバシーについてどのように扱うべきかの議論が時を同じくして世界のあちらこちらで五月雨式に起こり始めていた。 日本国内でも情報処理推進機構(IPA