商業ビル大手のパルコは29日、第2位株主のイオンが提案した経営陣の交代を伴う資本・業務提携案を拒否する方針を明らかにした。平野秀一社長を含む現取締役4人の交代など強硬な内容が含まれていたため。 イオンはパルコの筆頭株主の森トラストと共同で、5月開催の株主総会に向けた経営陣交代の株主提案をするとしており、委任状争奪戦は避けられない情勢だ。 イオンと森トラスト両社合計の持ち株比率は45%超となり、パルコの現経営陣は厳しい立場に置かれる。パルコはイオンが提案した海外事業など業務面での協力については「引き続き検討する」と説明している。 イオンは「引き続き良好な関係を作る努力をしたい」としている。