インタビュー 【インタビュー】フェミニストとここだけのはなし 第二回 「わざわざ、男女で区切る必要があるの?」〜たまごぼーろさんの場合 今回インタビューしたのは、早稲田大学の卒論で「腐女子研究」をした早稲田大学のたまごぼーろさん。知り合ったきっかけは、「腐女子の研究をしているので、インタビューさせてくれないか?」と知人を通して言われたことがきっかけ。「そんな面白いことやらずにおれるわけがないだろう?!」ともちろん、前のめりにOKを出しました。こちらとしては、「腐男子」というわけではないのに、なんで、「腐女子」の研究するんだろうという素朴な疑問があったのです。まぁ、「男子/女子」と分けるんじゃない、性別はグラデーションしてるだろ?といわれるとすみませんというかんじ。「何故、男子が?!」というのは、性別の偏見めいたものだもんね。しかし、俗世でもまれすぎている私はついついそう考えてしまい・・・・
インタビュー 第一回 「ロマンチックは思考を停止させる?」〜サミーさんの場合〜 なぜ、インタビュー企画を立ち上げたか? 2010年の1月でこのブログも1年目という区切りを迎えました。ブログをやっていく中で「フェミニスト」の具体的肖像が不足していると感じはじめました。「フェミニスト=田嶋陽子」だったり、「フェミニスト=上野千鶴子」だったりと、「結局、フェミニストって誰?なんだろう?」という疑問がふつふつと湧き上がってきました。不安になって「フェミニストってどこにいるの?!」とブログに書いたこともありました。その中で、「フェミニスト=フェミニズムやジェンダー周辺の問題について考える人」という定義を自分の中でつくり、様々な人にインタビューをしていこうと考えました。実際、「どんなことを感じ」「どんなニーズがあり」「どう受け取っているのか?」などを紹介していきます。まず、「フェミニスト」というカテゴ
煙滅 [著]ジョルジュ・ペレック[掲載]2010年2月28日[評者]奥泉光(作家、近畿大学教授)■特定の文字の不在が導く「物語」 これはとんでもない本である。どうとんでもないのかといえば、一九六九年に発表された仏語の原作は、三百頁(ページ)を超える長さがありながら、「e」の文字を一度も使っていないのである! いわゆるリポグラム(文字落とし)というやつなのだが、仏語において「e」は最も出現頻度の高い文字であり、この制約は、日本語でいえば、「い」段の仮名「い、き、し、ち、に、ひ、み、り、ゐ」を、「い」段の音が入っている漢字を含め一回も使わないで書くのと同じくらいの困難をもたらす。とても可能とは思えない。だが、現に、そのとんでもない作品は存在するのだ。そして、本訳書『煙滅』は、右の「い」段抜きの制約を訳文に課すという形で、原作に倍するとんでもなさを素晴らしく実現している。 そんなことをしてなんの
百合ブームの隆盛 「マリみて」で急速に盛り上がった百合ブームは、まだ衰えることを知らないようです。一介のレズビアンの目から見ると、この百合ブームにはいい面も悪い面もあるような気がします。ジャンルが熟成して棲み分けが進めば悪い面も減ってくるのかな、とも思うのですが、本日のエッセイのテーマはこの百合ブームの功罪についてです。 百合ブームの「功」の部分 まず、女の子同士の関係を描いた創作物が増えたこと。どっちを向いても凡百の男女間ラブストーリー(または男男間ラブストーリー)ばかりという状況に、「男になんざドキドキしねーんだよっ!」と思っていた身としては、砂漠でオアシスに出会ったような思いがします。本屋に行ってもDVDを見ててもネットしてても女×女ストーリーの物を普通に見かけるというのは、もう本当に夢のようです。 そして、作品の全体量が増えるということは、ジャンル全体の質も向上するということです。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く