松沢哲郎 霊長類研究所教授、足立幾磨 附属国際共同先端研究センター助教らの研究グループは、初めてヒト以外の霊長類が共感覚的知覚を持つことを示しました。この成果は、12月5日~12日の間に米科学アカデミー会報のオンライン版に掲載されます。 研究の概要 「黄色い声」という言葉が日本語にはある。また、スペイン語には「白い声」、ドイツ語には「暗い声」という表現がある。このように、声に対して色を表す言葉で修飾することは広く見られる。また面白いことに、その多くが声の高さを形容するものである。こうした表現からもわかるように、我々ヒトは、高い音には明るい色を、低い音には暗い色を結びつける傾向がある。このような、本来は関係のない、視覚情報の特定の特徴(eg. 色)と特定の音声の特徴(eg. 音の高さ)の間に、対応付けをおこなうことを共感覚的知覚と呼ぶ。この対応関係は、自然界に実際に存在するわけではないにも
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