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ブックマーク / www.kyoto-u.ac.jp (9)

  • 新型コロナウイルスを中和するアルパカ抗体―オミクロンを含む全ての変異株に有効―

    高折晃史 医学研究科教授、難波啓一 大阪大学特任教授、藤田純三 同特任助教、株式会社COGNANO(コグナノ)らの研究グループは、大阪大学感染症総合教育研究拠点/微生物病研究所、横浜市立大学、東京大学の研究グループとの共同研究により、新型コロナウイルスの「懸念される変異株(VOC:variant of concern)」である「オミクロン株(B.1.1.529, BA系統)」を含む全ての変異株に対して、これまで使用されてきたどの治療用抗体製剤よりも中和活性が高いナノボディ抗体を創出しました。さらに、クライオ電子顕微鏡を用いた立体構造解析から、これらのナノボディ抗体は新型コロナウイルス表面に存在するスパイクタンパク質の深い溝をエピトープにしていることが示されました。このエピトープはヒトの抗体が到達できない部分であり、ウイルスの変異がほとんど見られない領域です。また、これらのナノボディ抗体は新

    新型コロナウイルスを中和するアルパカ抗体―オミクロンを含む全ての変異株に有効―
  • https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2020-12/%E9%A4%8A%E8%9A%95%E5%AD%A6100%E5%B9%B4%E6%9D%A5%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%82%92%E8%A7%A3%E6%98%8E%20%EF%BC%8D%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%81%8C%E8%84%B1%E7%9A%AE%E3%81%99%E3%82%8B%E5%9B%9E%E6%95%B0%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E6%B1%BA%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%8D-1b57a0e9ff369052b144b2319ddd7855.pdf

  • 平成28年度卒業式 式辞(2017年3月24日)

    日、京都大学を卒業される2,888名の皆さん、誠におめでとうございます。ご来賓の井村裕夫元総長、長尾真元総長、尾池和夫元総長、列席の理事、副学長、学部長、部局長をはじめとする教職員一同とともに、皆さんのご卒業を心からお祝い申し上げます。あわせて、今日の卒業式を迎えるまでのご家族および関係者の皆様よりいただいた数々の厚いご支援に対し、心より御礼申し上げます。京都大学が1897年に創立され、1900年に第1回の卒業式を迎えて以来、120年にわたる京都大学の卒業生の数は皆さんを含めて205,859名になりました。 さて、皆さんは入学以来、どのような学生生活を送ってきたでしょうか。日はぜひ、この数年間京都大学で過ごした日々のことを思い出してください。厳しい受験戦争を勝ち抜いて入学した皆さんは、京都大学にどんな期待や夢を抱いていたでしょうか。今日、卒業式を迎えるまでの数年間、それは叶えられたでし

    平成28年度卒業式 式辞(2017年3月24日)
  • 脳から深層ニューラルネットワークへの信号変換による脳内イメージ解読 -「脳-機械融合知能」の実現に向けて-

    神谷之康 情報学研究科教授、堀川友慈 株式会社国際電気通信基礎技術研究所主任研究員の研究グループは、ヒトの脳活動パターンを深層ニューラルネットワーク(deep neural network model、以下DNN)等の人工知能モデルの信号に変換して利用することで、見ている画像に含まれる物体や想像している物体を脳から解読する技術の開発に成功しました。研究成果は、人工知能の分野で進展が著しいDNNをヒトの脳と対応づけることで、脳からビッグ・データの利用を可能とする先進的技術です。 研究成果は、2017年5月22日午後6時に英国の科学雑誌「Nature Communications」に掲載されました。 研究者からのコメント 研究では、ブレイン・デコーディング、DNN、大規模画像データベースを組み合わせることで、脳活動パターンから、知覚・想起している任意の物体を解読する方法を開発しました。人

    脳から深層ニューラルネットワークへの信号変換による脳内イメージ解読 -「脳-機械融合知能」の実現に向けて-
  • イヌは飼い主に協力しない人物を嫌う

    千々岩 眸 文学研究科博士後期課程学生、藤田和生 同教授らの研究グループは、イヌが、飼い主に対して協力的に振る舞わない実験者から物をもらうことを回避し、自身の利益には関わらない場面で、第三者的視点から他者を感情的に評価することを解明しました。 研究成果は、近日中にElsevier「Animal Behaviour」誌に掲載されます。 ヒトの最良の友とも言われるイヌ。彼らは私たちのちょっとした仕草から、驚くほどたくさんの情報を読み取っています。私たちの研究室にはCAMP-WANという研究グループがあり、さまざまなイヌの知性や感情の働きを行動的な手法で調べています。 今回私たちは、イヌが、他者のやり取りの観察から、自身の直接的利益には無関係なところで、他者の社会的・感情的な評価をすることを発見しました。こうした第三者的評価はヒトのような発達した協力社会を可能にする一つの要因です。研究はこ

    イヌは飼い主に協力しない人物を嫌う
  • 藤原定家の超新星は非対称爆発をした-X線天文衛星「すざく」が明らかにした標準光源の「ゆがんだ」形状-

    内田裕之 日学術振興会特別研究員(理学研究科)、小山勝二 同名誉教授、山口弘悦 ハーバード・スミソニアン天体物理学センター研究員らのグループの共同研究で、藤原定家が「明月記」に記録した超新星SN1006が非対称にゆがんだ爆発をしたことが発見されました。 研究成果は米国の科学雑誌「アストロフィジカル・ジャーナル」(771号:2013年7月1日発行)に掲載されました。 概要  藤原定家は1006年に超新星爆発があったことを「明月記」に記録として残しました。その記録と現在の研究から、この超新星は史上最も明るく輝いた核暴走型超新星といわれています。この型の超新星はIa(いちエー)型と呼ばれ、明るさが一定のため、標準光源として宇宙の加速膨張の発見に寄与してきました。明るさが一定の標準光源であるためには、爆発がすべて一様、対称でなくてはなりません。ところが、藤原定家の超新星SN1006は、鉄などの

    藤原定家の超新星は非対称爆発をした-X線天文衛星「すざく」が明らかにした標準光源の「ゆがんだ」形状-
  • 前言語期の10ヶ月の乳児が苦境にある他者へ同情的態度を示すことを発見

    鹿子木康弘(かなこぎ やすひろ) 教育学研究科特定助教(当時は文学研究科大学院生)、奥村優子 文学研究科博士課程3回生、板倉昭二 同教授、井上康之 電気通信大学特任助教(当時は豊橋技術科学大学)、北崎充晃 豊橋技術科学大学准教授らのグループは、共同研究において、前言語期にある10ヶ月の乳児が苦境にある他者に対して、原初的な同情的態度をとることを発見しました。 研究成果は、米国科学誌「PLoS ONE」誌に掲載されました。 概要  研究グループは、幾何学図形のアニメーションを用いて、犠牲者と攻撃者の相互作用を乳児に見せ、犠牲者と攻撃者の図形やその実物を対にして提示した際に乳児がそれらの役割を区別し、犠牲者である幾何学図形に対する注視や、その実物に対する接近がみられるかどうかを検証しました。 その結果、乳児は攻撃者よりも犠牲者に対して選択的な接近行動を示しました。また幾何学図形の相互作用に

    前言語期の10ヶ月の乳児が苦境にある他者へ同情的態度を示すことを発見
  • 母親と他人の狭間 -赤ちゃんが示す「不気味の谷」現象を発見-

    2012年6月13日 明和政子 教育学研究科准教授、岡ノ谷一夫 東京大学大学院総合文化研究科教授と科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究「岡ノ谷情動情報プロジェクト」の松田佳尚 研究員らは、赤ちゃんの「感情の発達」と「母親を認識する能力」の関係を研究し、母親と他人を半分ずつ重ね合わせた「半分お母さん」の顔を見ようとしない「不気味の谷」現象を発見しました。 生後半年以降の赤ちゃんは母親と他人を区別したうえで、両者を好んで見ることが知られています。「母親(親近感)」と「他人(目新しさ)」は、全く違う存在にも関わらず、赤ちゃんが両方を好んで見るため、どのように母親と他人の区別をしているのか分かりませんでした。また、どの程度母親の顔に敏感かも不明でした。 研究グループは、この問題を解明するために、生後7~12ヵ月の赤ちゃん51名が、母親、他人、「半分お母さん」の3種類

    母親と他人の狭間 -赤ちゃんが示す「不気味の谷」現象を発見-
    florentine
    florentine 2012/06/13
    お父さんでするとディックの小説みたいなw
  • チンパンジーにも「黄色い」声!?-チンパンジーにおける共感覚的知覚の発見-

    松沢哲郎 霊長類研究所教授、足立幾磨 附属国際共同先端研究センター助教らの研究グループは、初めてヒト以外の霊長類が共感覚的知覚を持つことを示しました。この成果は、12月5日~12日の間に米科学アカデミー会報のオンライン版に掲載されます。 研究の概要  「黄色い声」という言葉が日語にはある。また、スペイン語には「白い声」、ドイツ語には「暗い声」という表現がある。このように、声に対して色を表す言葉で修飾することは広く見られる。また面白いことに、その多くが声の高さを形容するものである。こうした表現からもわかるように、我々ヒトは、高い音には明るい色を、低い音には暗い色を結びつける傾向がある。このような、来は関係のない、視覚情報の特定の特徴(eg. 色)と特定の音声の特徴(eg. 音の高さ)の間に、対応付けをおこなうことを共感覚的知覚と呼ぶ。この対応関係は、自然界に実際に存在するわけではないにも

    チンパンジーにも「黄色い」声!?-チンパンジーにおける共感覚的知覚の発見-
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