スイートホームの主役ばーじょんで、一緒に暮らして半年たたないくらい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 目が覚めて、隣りに彼がいなかった。 バイトも大学もないはなずが、どうしてと思いながら起きあがる。あちこちがだるい。どこもかしこも痛むような気がする。それだけでなく、その痛みがわずかに甘い。俺は、それを知ってしまった。 知らなくても、よかった気がする。 そう考えることがある。 それにしても、この家のすみからすみまでおそろしくしずかだ。 俺はそんなことにひとり、驚いていた。文字通り、ひとり。 あたまを振って時計をたしかめる。午後四時。カーテンが引かれていなくとも、外はもう暗い。 ベッドへ移動したのは何時だっただろう。明け方かえってきてそのまま直行した訳ではない。どこかの段階で足腰の立たない俺を彼が抱きかかえて、だったはずだ。ともかくも、その状態を思い出す
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