「お日様に当たると、顔が真っ赤になったりしますか」 私たちが患者様によく伺う質問です。 「日光過敏(光線過敏)症」という症状を確認しています。 日光過敏症を生じる病気は下記のような病気が考えられますが(下図)、私たち膠原病科医は、全身性エリテマトーデス(以下SLE)、シェーグレン症候群、皮膚筋炎という病気に留意しています。 「日中、サッカー観戦をしていたら、急に熱が出てきました」 「学校の朝礼の時に、外でずっと立っていたら、関節が痛くなりました」 「スキーに行ったら、顔が赤くなってきました。日焼けかなと思っていたのですが・・」 全て、紫外線曝露を契機に膠原病の発症・悪化が想起された、実際に出会った患者様のエピソードです。 日光過敏症のある方にとって、最も重要な刺激は「紫外線」です。 紫外線によってSLEなどの病気が発症・悪化しやすいからです(1)。 一般的に、光や電波の総称である「電磁波」