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ブックマーク / kakuyomu.jp (4)

  • 氷の筋肉 - 氷の筋肉(真名千) - カクヨム

    何度かの中止を経て軌道機(オービター)から分離した着陸機(ランダー)は極寒の衛星Tへの着地に成功した。着陸地点は液体メタンで出来た大きな湖の浅瀬で幸い機械は壊れなかった。 メタンの湖に氷塊がまばらに存在する(浮かんではおらず着底している)光景に制御室の人々は感動のため息をもらした。着陸機に移動能力はないから、ここから定期的に周囲の環境を観測するのだ。 一番大きな変化を見せてくれることが期待されたのは気象であった。実際にメタンの雨を降らせる雲がオレンジの空を流れていく。 数日してカメラの担当者は空以外にも動くものがあることに気づいた。 「だんだんと氷塊が近づいてきている?」 毎日の写真を確認すると視界にあるいくつかの氷塊が着陸機の方に少しずつ動いて来ていた。 「液体メタンの流れに乗っているのか?」 「そのような流れは確認されていません」 「デスヴァレーの石のように風を受けて動いている可能性は

    氷の筋肉 - 氷の筋肉(真名千) - カクヨム
  • 犯罪者には田中が多い - 犯罪者には田中が多い(柞刈湯葉) - カクヨム

    「田中はやめたほうがいいです」 編集のO田川氏は開口一番にそう言った。都内某所の喫茶店で「魔法少女探偵アガサちゃん」の次話ネームを見せていた時だった。 「月刊少年ボウイ」のO田川氏はもう5年も僕の漫画を担当していて、それなりの信頼関係ができている。社交辞令的な褒め言葉は省いて単刀直入に打ち合わせを進めよう、というのが暗黙の了解だ。最近はネームを見せる前からO田川氏が不満を言いそうな点が予想できてしまうので、何を言われても大したダメージはない。だが、今回は一瞬コメントの意味がわからなかった。 「は? 田中?」 「この容疑者の女性、ホラ、田中久美恵さんって書いてるですか。名前、変えたほうがいいです」 「……ああ、それですね」 「魔法少女探偵アガサちゃん」は、コミカルな女子中学生が魔法で事件を解決するミステリ漫画。今回は温泉回だ。露天風呂で宿泊客の遺体が発見され、警察は火山ガスによる事故だと判断

    犯罪者には田中が多い - 犯罪者には田中が多い(柞刈湯葉) - カクヨム
  • ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。 - ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。(グレブナー基底大好きbot) - カクヨム

    これから最終面接が始まる。 観葉植物が並んでいる小綺麗な廊下で、僕は呼ばれるのをじっと待っていた。膝の上に置く拳に汗がじわじわと滲む。ここまで来るのにどのくらいの手間と時間がかかったことか。 僕はスーツのポケットから小さな鏡を取り出し、ネクタイが曲がっていないか確認する。次にジャケットのボタンを見て、一番下がちゃんと外れていることを確認する。最後にポケットのフタを中へとしっかりしまう。ばっちりだ。 数学科の僕の就活は酷く難航していた。まず、アピールすべきポイントが見つからない。同じ理系でも化学や生物などの実験系の分野は「こういう研究をしました」「新しい事実を発見しました」などの自分の結果がある。しかし、数学科は往々にして研究結果を持たない。厳密には、3、4年大学に通ったくらいでは研究までたどり着けないのだ。 数学科では、ひたすら教科書や論文を読み、先人たちの知恵や知識を頭に蓄える。その作業

    ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。 - ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。(グレブナー基底大好きbot) - カクヨム
  • 第1話 -  カドカワ 富士見の過失で著作権使用料の支払い(十七冊×三回)が潰れたけど賠償される気配がないハートフル物語《ストーリーズ》(ろくごまるに) - カクヨム

    カドカワ 富士見の過失で著作権使用料の支払い(十七冊×三回)が潰れたけど賠償される気配がないハートフル物語《ストーリーズ》 ろくごまるに はいタイトルで終わってますよ。 この一連の騒動に関しての報告はTwitterでやってて、こちら側だけ見てるとわけが判らないので最初に補足しときます。 前作の終わりでKADOKAWAから電話がかかってまいりましたが、あれはKADOKAWA弁護士軍団からの宣戦布告や! とかではなく、謝罪に伺いたいってことでした。 で、会ったわけですよ。 今回の件は手違いが重なって起こった過失であり、故意ではない というのが向こうの主張で、電子書籍は早急に配信(この時点で五月を目標。日、五月二日の時点で五月二十日に配信という予告がKADOKAWAから発表されております) 信頼回復に努め、プロモーションにも力をいれたい。今回の騒動に関して公式に認めるかどうかは持ち帰って検討。

    第1話 -  カドカワ 富士見の過失で著作権使用料の支払い(十七冊×三回)が潰れたけど賠償される気配がないハートフル物語《ストーリーズ》(ろくごまるに) - カクヨム
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