小説を読んでみました。本書はチームバチスタの栄光で一躍有名になった海堂尊さんの著書です。著者は現役の勤務医(病理医)でありながら、ここ数年立て続けにヒット作を連発しています。 こういった医療系の小説は医者が書かないと、細部の表現がいい加減でしらけたものになってしまうと思います。入院後の救急患者をどこの科や病棟に振り分けていくか(ベッドコントロール)の話など、非常に現場がリアルに表現されています。次々やってくる救急患者を受け入れるためには、一旦の治療が終わると他の専門科に患者を移動させていかなければいけません。このようなベッドコントロールも医療の一面です。 小説の醍醐味はなんと言ってもそのスピード感でしょうか。おもしろい小説は時間を忘れて没頭させてくれる効果があるような気がします。私にとって本書もそのような本でした。 小説なので、あまり内容を詳細に書くことは、読んだときの面白さを半減させるの