県は、産業廃棄物の不法投棄をいち早く発見するため本年度から導入した人工衛星画像による監視で、4〜9月に中播磨、西播磨で計5件の不法投棄・不適正保管を発見した、と発表した。いずれも道路脇から見つけにくい山中など、これまでのパトロールではチェックするのが難しかった場所で、県は「さらに画像解析の手法を磨きたい」としている。(森本尚樹) 県は本年度から、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち」が撮影する画像のうち、県土をカバーする10枚を年に4回購入し、各県民局の嘱託職員17人が、不自然な囲いや山が削られているといった不法投棄の形跡がないか監視を続けている。 画像を参考に調査したのは、こうした疑いのある182カ所で、その結果、福崎町での段ボールの不法投棄、市川町での浴槽などの不法投棄、宍粟市でのがれきの不適正保管、たつの市でのがれき混入土砂の不適正保管、佐用町でのがれき類の不適正保