「サブプライム」が金融危機を引き起こし「実態経済」に影響を及ぼし始めている、という解釈がいまだに主流ですが、そんな程度の問題であれば世の中なんとバラ色なことか・・・。岩瀬さんの描かれている構図が、全体の問題としてはごく一部の(それでも巨額な)「サブプライムローン」というアセットクラスだけでなく、不動産にすら限定されない考えうるありとあらゆるアセットクラスで起こり、しかもそのシステムに基づく過剰信用創造が「実態経済」とかいう名前でよばれているここ数年以上にわたる累積過剰消費(端的には、例えばトヨタの過剰な自動車販売台数だとか)が成り立つための前提条件になっていたこと、が本当の問題ではないかと。現在はそのことが明らかになりつつある、まだ初期~中期の段階だと思っています。