本稿は山本太郎を擁護するものではない。真実を明かさなければ、野党が健全にならないと思うあまり執筆することとした。 山本の出馬表明が告示3日前という土壇場になったのは理由がある。 小池ゆり子知事の都政運営やコロナ対応を否定して出馬する以上、小池の正式出馬表明を待つ必要があった。 「(山本が)出るとしたら小池の出馬表明の後」との情報を得ていた田中は、親しいフリー記者らに、それを伝えていた。 果たせるかな。小池は12日(金)の夕方、記者会見を持ち、正式に出馬表明した。翌日は土曜、翌々日は日曜日だ。 山本は直後の「営業日」となる月曜日15日に立候補の記者会見を開いた。既定方針通りだった。出馬表明が遅くなったのは「後出し」ではないのだ。 遅くなったもう一つの理由は立憲にある。立憲が山本の唱える「消費税5%」を飲んでいたら、山本は野党統一候補になっていただろう。 立憲はあの手この手で山本本人との接触を