11月22、23日に開催された「慶應義塾大学SFC 第17回 SFC Open Research Forum 2012」。坂井直樹ゼミからも、プロダクトデザイナーでもプログラマーでもない学生たちが、自ら手を動かし作り上げた作品を出展した。 これは何より彼ら自身の努力と好奇心の賜物である。しかし同時に、いま世界を取り巻く時代の潮流も見逃せない。メイカーズ(モノを作る人々)・ムーブメントとも称されるもので、我々が自分のためにモノを製造し、作ったモノをほかの人たちも利用できる時代がすぐそこまで迫ってきている。 かつては、消費者が普通に購入できる商品というのは、「大量生産に見合うこと」「大量流通に見合うこと」「消費者の目にとまること(広告、または最寄り店舗での販促を通して)」という三つの関門をくぐり抜けなければならなかった。 しかし、工業機械の小型化・デジタル化とインターネットの普及が「工業の個人