空前の登山ブームである。山ガール、家族連れ、そして中高年…。大学の山岳部や社会人の山岳会に限られていた山登りを多くの人が楽しんでいる。しかし、疲労、転滑落、落雷、道迷いなど遭難事故も多い。まずは山岳ガイドによるツアー登山で知識と技術を身に付けてから山と親しみたい。(文・木村良一) 【フォト】ついに“山ガール”のエスコートに成功 同伴ハイクの行く末は? ■知識と技術を身に付けてほしい −−山岳ガイドは何をするのですか 太田 10人、20人というツアー登山の参加者を連れて歩きながら山行全体の管理をします。具体的には「足場が悪いから気を付けてください」「落石に注意して」「10分間休憩をとります」「稜線(りょうせん)に出ると風が強いのでここで防寒具を着ましょう」といった指示を出す。山岳ガイドがリーダーとして同行すると、遭難事故がグンと減ります。 −−それはなぜですか 太田 登山は経験が