世界有数のサンゴ礁が広がる慶良間(けらま)諸島(沖縄県渡嘉敷(とかしき)村、座間味(ざまみ)村)の周辺海域で、両村は今年度中に立ち入り人数を制限する方針を固めた。ダイバーがサンゴ礁を傷つける被害を抑えるのが目的で、「エコツーリズム推進法」(2007年成立)に基づく全国初の規制となる。 【フォトギャラリー】美しい…慶良間の海に潜る 慶良間諸島は「ケラマブルー」と呼ばれる透明度を誇る海が広がり、サンゴ礁の周辺を魚が群れをなす。しかしオニヒトデの食害や温暖化による海水温上昇で被害が出てきた。両村には人口の100倍に及ぶ年間十数万人の観光客が訪れるが、今年3月の国立公園指定で増える可能性がある。 同法では、自然保護と観光による地域振興の両立を目指す地域が協議会を設け、具体策を作ることができる。慶良間諸島では、両村や環境省、ダイビング協会などでつくる協議会が、サンゴ礁の分布域である水深30メー