今回の脳死判定・臓器提供の流れ 13日に実施された国内初の15歳未満の子どもの脳死後の臓器提供。家族はどうかかわったのか。関東甲信越地方の自治体の移植コーディネーターが朝日新聞の取材に応じ、家族全員で提供を決めた経緯などを初めて明らかにした。 事故で脳死状態となった10代前半の少年の両親は8日、主治医から「臓器提供」の選択肢があると聞いた。少年は事故前、移植を話題にしたことはなかった。両親や少年のきょうだいら家族12人が集まった。 両親は、判断のために移植の基本を知りたいと言い、病院から連絡を受けたコーディネーターが駆けつけた。両親は、臓器提供後に少年の体にどんな傷が残るのかなどと尋ねた。 両親にはこのまま火葬したくないという思いが強くあった。祖父は「あの子は世の中の役に立つ大きな仕事がしたいと言っていた」と発言。最終的に、みんなで臓器提供を決めた。 ただ角膜だけは母親が「瞳はあ