千葉県船橋市にある遺跡から、縄文時代のはじめにあたるおよそ1万年前の住居の跡がまとまって見つかり、教育委員会は、定住を始めたころの縄文人の姿を知るうえで貴重な資料だとしています。 教育委員会によりますと、住居はいずれも、一緒に出土した土器などから縄文時代のはじめにあたるおよそ1万年前のもので、建て替えが繰り返されて数世代にわたって定住し、集落を作っていたことがわかるということです。 また、住居跡の周囲では、これまでの調査でイノシシやシカの骨などをまつったと見られる国内最古の動物儀礼の跡や、貝を加工した装飾品も見つかり、教育委員会は、定住を始めた縄文人が豊かな自然の恵みに感謝しながら暮らしていた様子がうかがえるとしています。 船橋市教育委員会埋蔵文化財調査事務所の石坂雅樹所長は「縄文時代の初め、人々は食料を求めて移動を繰り返したと考えられていたが、今回の調査からは、1か所に集まって生活してい