大村秀章・愛知県知事へのリコール署名の偽造事件で、運動関係者らが名古屋市内で昨年11月ごろ、押印のない署名に指印を押すなどの作業をした疑いがあることがわかった。関係者が朝日新聞の取材に証言した。愛知県警が先月、地方自治法違反(署名偽造)容疑で家宅捜索に入った事務所で作業をしたという。 リコール署名をめぐっては、昨年10月に佐賀市で多数のアルバイトが集められ、署名を書き写す作業をしたことが取材で判明している。関係者が指印を押す作業への関与を認めたのは初めて。 この関係者によると、昨年11月ごろ、名古屋市東区のリコール運動団体の事務所などで、事務所スタッフやボランティアらが、集めた署名簿を自治体ごとに仕分ける作業をした。その際、事務局長の田中孝博・元愛知県議から指示を受け、署名簿のうち押印がない署名に自分の指印を押したり、複数の自治体の在住者が混在する署名簿から、各自治体ごとの署名簿に署名を転