「我々が日ごろお客様と接していて感じるのは、SQLレベルでのチューニングにはいろいろと気を配っているものの、システム全体や業務要件とのバランスへの配慮が欠けていたり、チューニングを組織的に行っていくための体制が作られていなかったりするケースが多いことだ。データベースの性能問題が生じる背後には、これらの取り組みが十分に行われていないことがあると見ている」――日ごろOracle Databaseのコンサルタントとして企業の支援にあたっている中島氏と開發氏はこう語る。では具体的に、どのような性能問題が生じているのだろうか。 まずはシステムの性能目標値や制約条件を明確にせよ 中島氏らが「一番困る」と声をそろえるのは、システムの性能目標値や、チューニングにかけられる期間/コストなどの制約条件が明確になっていないケースだ。 「我々コンサルタントには、期間とコストを無尽蔵にかけられるのなら、どんな性能問
![「"プロアクティブ"なパフォーマンス・チューニングの心得」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/528fda81eec5105d26610f1b40e6f4bd8c2b6396/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fez-cdn.shoeisha.jp%2Flib%2Fimg%2Fcmn%2Flogo2.png)