ベトナム海上警察の巡視船(2014年3月13日撮影、資料写真)。(c)AFP/LE QUANG NHAT 【5月8日 AFP】ベトナム政府は7日、南シナ海(South China Sea)の係争海域で、中国の海底油田掘削装置を護衛する複数の中国船がベトナムの巡視船に放水砲での攻撃や意図的な衝突を繰り返し、6人が負傷したと発表した。 中国当局は先週、中国とベトナムが領有権を争う南シナ海の西沙諸島(英語名:パラセル諸島、Paracel Islands)近海で石油掘削活動を行うとして、掘削装置の移動と航行警告を一方的に通告した。ベトナムは、中国側の決定は「違法」だと反発。掘削装置の撤去を要求するとともに現場海域に船舶を派遣し、両国間で緊張が高まっている。 ベトナム海上警察の7日の発表によると、中国が3日に掘削を宣言して以降、中国船によるベトナム巡視船への体当たりは少なくとも3回行われた。また、中