「飲食店経営に手を出して、まさに『地獄にハマった』漫画家の話」のシリーズで知られる漫画家&小説家の折原みとさん。なんと「夢の古民家経営がすごくうまくいっている」と言う! 失敗を糧にした成功談を聞かせていただこう。 夢の古民家暮らしが実現するまで 4年前、茨城の田舎で築80年の古民家を借りた。 家賃は、なんと1カ月たったの1万円だ。 そこは筑波山のふもとの、なだらかな丘陵に囲まれた小さな里。民家は田んぼや畑の周辺に、ぽつりぽつりと数軒あるだけ。外灯もほとんどなく、夜は真っ暗。「日本の里山100選」にも選ばれている「トトロ」がいそうなド田舎だが、東京から車でも電車でも1時間程度と、意外にも便利な場所だ。30数年前に姉がこの里に嫁いでいて、私も年に1、2度は遊びに来ることがあった。 私の実家はこの里から車で20分ほどの市街地だが、中途半端な田舎よりも、ここまで徹底したド田舎の方が、断然ロケーショ