「KS」という言葉をご存知だろうか。これは「既読スルー」の頭文字をとったもの。「スルー(through)なら、頭文字はTだろう!」と思わずツッコみたくなるが「既読無視」という言葉とともに流行している。 関連情報を含む記事はこちら これは、今や国内ユーザー数4500万人の大人気、無料通話アプリ・LINEに関する言葉。チャット感覚での素早いやりとりは魅力的だが、最近では「LINE疲れ」を起こす若者が多く、特にメッセージを読んだかどうか分かってしまう「既読機能」はかなりのストレスになっているようだ。即返信しないと、「KSかよ!(既読スルーかよ!)」と叱られてしまうらしい。 精神科医の香山リカ氏の『生きづらい〈私〉たち 心に穴が空いている』(講談社)によれば、 現代の若者の間に従来の精神医学の概念の枠だけで説明できない問題が起きているらしい。周りからの印象と本人の実感が全く異なる現代人が増えて