大阪市浪速区の個室ビデオ店に放火し、16人を死亡させたとして殺人と現住建造物等放火などの罪に問われた小川和弘被告(48)の判決公判が2日、大阪地裁であり、秋山敬裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。 検察側は論告で「通り魔的無差別殺人で、突如強制的に人生に幕を下ろされた被害者の無念さは計り知れない」と主張。一方、弁護側は「火元は小川被告の部屋ではない可能性があり、別人の犯行の疑いがある」として無罪を訴えていたが、退けられた。 判決によると、小川被告は平成20年10月1日午前2時55分ごろ、大阪市浪速区難波中の個室ビデオ店の18号室で、室内に持ちこんでいたキャリーバッグに火を放って店を全焼させ、16人を殺害し、4人に傷害を負わせた。