10月2日(水)から日テレ系で労働基準監督官をテーマにしたドラマ、「ダンダリン」の放送が始まった。 (*本記事は、結末に触れるのでまだ見ていない方はご注意を) 第1話をご覧になった方は、ダンダリン(段田凛)を始めとした労働基準監督官の活躍により、ブラック企業「鴨光ハウジング」の経営者が逮捕され、パワハラやサービス残業に苦しんで自殺未遂まで図った西川修も、勇気を持ってサービス残業を申し出ることができたので、ハッピーエンドな結末だったという印象を持ったのではないだろうか。 しかし、社会保険労務士である自分が感じたのは、ここでハッピーエンドと言い切るにはまだ早すぎるということだ。 労働基準監督官は、印籠を見せれば全てが解決する水戸黄門ではない。労働基準監督官にはできることとできないことがある。実務的には、むしろここから先が大変なのだということをお伝えしたく、本稿の筆をとることにした。 労働基準監
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