ニホンジカやイノシシなどの野生動物を食材とする「ジビエ」料理による食中毒を防ごうと、厚生労働省は野生動物の食肉の衛生管理について定めた初めての指針を策定することになりました。 野生のニホンジカやイノシシが農作物を食い荒らす被害が深刻となるなか、来年の春には改正鳥獣保護法が施行され、野生動物の捕獲や管理が強化されることになります。 これに伴い、捕獲した野生動物を食材とする「ジビエ」料理が各地で広がるとみられていますが、野生動物の内臓などからはE型肝炎ウイルスや食中毒を引き起こす細菌が検出されることもあり、食の安全をどう守るかが課題となっています。 このため厚生労働省は専門家による検討会を設け、野生動物の食肉の衛生管理について定めた指針を初めて策定することになりました。 食中毒を防ぐため野生動物の食肉はよく加熱することが必要で、指針では、狩猟の直後や食肉処理などそれぞれの工程に応じた内臓の取り