結婚指輪などの原材料として人気のプラチナが大きく値下がりしている。中国の景気減速などで、使い道の大半を占める工業用の需要が減退。代表的な貴金属の金を下回る価格が続き、貴金属店ではプラチナの「延べ棒」を買い求める個人客が増えている。 「今が買い時だ」。60代の男性は9月中旬、東京都内の大手貴金属店を訪れ、プラチナの延べ棒100グラム(約43万円)を現金で買った。株式投資もしているが、「投資の一環」でプラチナを買ったという。 金やプラチナを販売する田中貴金属工業では、今年1~6月のプラチナの販売量が前年比2・2倍の4・2トンにのぼる。全国で最も来客数が多い銀座本店では7月、前年の32倍も売れた。同店の伊藤隆弘チーフマネージャーは「予想以上の売れ行き。地金の製造量を増やして対応している」と話す。売れ筋は50グラムと100グラムの延べ棒で、資産目的で購入する60代以上が多いという。 江戸時代から続
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