画像はそれぞれ左から昭和四年大正六明治四二年の出版物から適当に集めたものだ。集めようと思えばもう少し集められるのだけれども、とにかくこれは昔からわりとメジャーなフレーズだった。 現代の人々が「まいごのまいごの」で思い出すのは、やはり童謡『犬のおまわりさん』だろう。先の引用も『犬のおまわりさん』のパロディーなのではと考えてしまいそうになる。 ところが『犬のおまわりさん』は1960年10月に発表されたらしい。それでは明治の末期になぜ『まいごのまいごの』というフレーズが使われているのだろうか? これは調べれば簡単に分かることで、かって日本には子供が行方不明になってしまう神隠しというものが存在した。で、神隠しで子供がいなくなると、町内人々が集まり、鉦や太鼓をたたきながら、まいごのまいごの〜やーいと唱え、一晩中ねり歩るくという風習が存在しのである。 つまり『まいごのまいごの子猫ちゃん』というのは、異