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2020年8月19日のブックマーク (4件)

  • ドン.キホーテ論──あるいはドンペンという「不必要なペンギン」についての一考察(上)|谷頭和希

    それらのものは美しいだろうか? この点については問うまい。ただ、我々の時代精神の産物であり、だから間違っていない、とだけ言っておこう――アドルフ・ロース ドンペンからの問い 「ドンペン」 この名前を聞いたことがあるだろうか。それはディスカウントストア「ドン.キホーテ」(以後、ドンキ)のイメージキャラクターだ。ペンギンがモチーフになっている。 企業のイメージキャラクターといえば普通、チラシやCMに登場して広報活動をする。しかしドンペンが特徴的なのは、広報活動に加え、ドンキ店舗の装飾として店外に置かれていることだろう。 【図1】ドンペンが置かれるドンキのファサード(ドンキ藤沢駅南口店) 派手な看板の上にドンペンがいる。短い手を広げ、大きくつぶらな瞳で店外を見つめるペンギン。これがドンペンだ。いつもは通り過ぎてしまうこの装飾を立ち止まって見ると、趣味が悪いとさえ思えるその過剰さに驚い

    ドン.キホーテ論──あるいはドンペンという「不必要なペンギン」についての一考察(上)|谷頭和希
  • 「六本木、旅する美術教室」第8回 企画屋 栗林和明の日本のアートの楽しみ方【前編】|六本木未来会議 -デザインとアートと人をつなぐ街に-

    木、旅する美術教室 第8回 「日のアートの楽しみ方」 #1 "古典=難しい"という先入観を捨てる。 #2 美術品ではなかった成り立ちに思いを馳せる。 #3 古きよきものに新しい体験を重ね合わせる。 #4 裏側に隠れたヒントに注目する。 #5 長く残り続けている理由を探る。 #6 今の問題意識で古い作品を鑑賞してみる。 #7 「自然体」に日らしさが宿る。 #8 自分ごと化できる視点を見つける。 「○」や「□」は何を意味する? コロナ禍による美術館の臨時休館期間を経て、久しぶりに行われた「旅する美術教室」。今回舞台となったのは、国立新美術館で2020年8月24日(月)まで開催されている「古典×現代2020―時空を超える日のアート」展。江戸時代以前の絵画、仏像、陶芸、刀剣の名品と8人の現代作家の作品をペアにして展示することで、思わぬ発見を楽しめそうな展覧会です。名前を見ただけで想像が膨

    「六本木、旅する美術教室」第8回 企画屋 栗林和明の日本のアートの楽しみ方【前編】|六本木未来会議 -デザインとアートと人をつなぐ街に-
  • SF史に残る(べき)ゲームたち:第12回『VA-11 Hall-A』サイバーパンク×ラテンアメリカ×ポストトゥルース

    『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』はべネズエラのインディーゲームメーカーSukeban gamesが作った、「サイバーパンクバーテンダーアクション」なるジャンルのゲーム作品である。 まずそのジャンル名に驚くかもしれない。さらには、日のアニメ調のグラフィックのスタイルを選んでいながら、南米ベネズエラの作品であることに驚く読者もいるかもしれない。ゲームがインディーで作られていることに驚く読者も、ひょっとするといるかもしれない。当然、驚いていい。「にもかかわらず傑作である」とぼくが主張しようとしているとお考えなら、それは大間違いだ。「だからこそ傑作である」というのが、ぼくの考えである。 その説明に入る前に、まずは作品の内容を簡単に紹介する。舞台は207x年の近未来、グリッチシティ。そこにはサイボーグや人造人間や遺伝子改造された人間など様々な人が

    SF史に残る(べき)ゲームたち:第12回『VA-11 Hall-A』サイバーパンク×ラテンアメリカ×ポストトゥルース
  • 巧舟氏が『逆転裁判』と『大逆転裁判』のシナリオやトリックの作りかたを解説【GCC’18】 - ファミ通.com

    セッションには、『逆転裁判』シリーズ初期成歩堂三部作や『大逆転裁判』シリーズを手掛ける巧舟氏が登壇し、これらのタイトルのシナリオやトリックの作りかたを解説した。 まず、巧舟氏は『逆転裁判』シリーズの一貫したテーマとなっている、“格ミステリ”について説明。巧氏によると、ミステリー=謎には、サスペンスと格ミステリの2種類が存在するのだという。このふたつには明確な違いがあり、サスペンスは、謎に対する興味が推進力となって読者をひっぱる物語のこと。一方、格ミステリは、謎が論理的に解明される過程が主眼となる物語のことを指し、『逆転裁判』や『大逆転裁判』はこちらに該当する。 また、“論理的”という部分について、「作者と読者のあいだにルールがありさえすれば、どんな世界でも成立するのが格ミステリです」と巧氏は語る。実際に『逆転裁判』シリーズには、綾里真宵という霊媒師のキャラクターが登場することから

    巧舟氏が『逆転裁判』と『大逆転裁判』のシナリオやトリックの作りかたを解説【GCC’18】 - ファミ通.com