ブックマーク / kmhr.hatenablog.com (14)

  • 始まる「情報デザイン」の視点:神奈川県教員研修会講演より - Kamihira_log at 10636

    10/20(土)の午後、神奈川県の情報の先生達にデザインの研修を担当する機会をいただいた。題目は「始まる『情報デザイン』の視点」。共通教科「情報」の学習指導要領の大幅改訂に際して、後手に回っている印象のある情報デザインの学習分野だが、神奈川県の情報部会では率先して学ぶ機会を作られている。この日も熱心な先生方がたくさん集まってくださった。 そして研修に先だって事前アンケートを行ったところ、先生方は単なる方法論やスキルではなくて、概念的な理解、学びをどう評価するか、デザイン的な態度、教員はどう学ぶか、などのもっと質的なところを理解する機会を求めていることが見えてきた。なるほど、自主的にこういう場に来られる先生方は流石に研究熱心だ。お仕事を請負いながらも、こういう機会を活かしてちゃっかり自分の科研のリサーチも進めるのである。何事も一石二鳥。 そして少ない持ち時間で検討した結果、 1)講演「情報

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    frogtrip 2018/10/26
    コンテクスト。UIつくってても、ビジュアルファシリテーションしてても、グラレコ描いてても、定石の上にあるここで人の差が顕著にでると思う。
  • リスクを取らなきゃ創造はできない - Kamihira_log at 10636

    先日のこと、カリキュラム改訂のための学部内の勉強会でうちの学部長が配布した参考資料がとても興味深かった。その資料は、全米カレッジ・大学協会(Association of American Colleges & Universities)が開発したVALUEルーブリックである。 ルーブリックとは学生が"何を学ぶのか"を示す評価規準と、"どこまで到達したか"のレベルを示す具体的な評価基準を示す評価指標のマトリックスのこと。 VALUEルーブリックは、全米の大学を代表する専門教職員が、学習の成果に関する各大学のルーブリックや関連文書を調査し、教職員からのフィードバックを参考にして作成されたものである。このルーブリックは、段階的達成レベルを示す能力指標により、各学習成果の原則的な基準を示すものである。このルーブリックは、各大学が学生の学習を評価し考察する目的で使用するものであり、成績をつけるために

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    frogtrip 2018/04/27
    「あなたは、若い人達や子供達が、「不安や失敗のリスクをとってでも挑戦しよう」としたことを褒めていますか?」
  • デザイン態度論2018 - Kamihira_log at 10636

    2/17(土)に、昨年度に引き続き、「デザイン態度論」(産業技術大学院大学履修証明プログラム人間中心デザイン:発展的知識編)を担当してきた。10:40〜18:00の4コマ連続という長丁場である。 最近少しづつ関心を持つ人が増えているような気もする、この「デザイン態度論」。日で講義が行われているのは(今のところ)この産技大だけという状況なので、けっこう希少価値のある内容かとおもう。というわけで2限分のスライドをフルバージョンで公開してみる。「デザイン態度」とはいったい何のことか、おおまかに見えてくる・・・かもしれない。 デザイン態度論2018 from Takahito Kamihira 内容もまだまだβ版ながら、いつもは口頭で説明していることも今回はスライドで要点はわかるように書くことを増やしてみた。写真の版権は許諾取ってないものも多いため、1ヶ月ぐらいで消す予定。公開に踏み切っているの

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    frogtrip 2018/02/19
    このあいまいなものに向き合う態度つくるためには、覚悟と、わからない状態とむきあうための恐れの克服=準備=プロセスデザインが必要と思う。
  • 学食というサービスの明暗 - Kamihira_log at 10636

    大学に入っている学の運営会社が急遽倒産したそうで、野次馬根性丸出しで見に行ってみた。パートさんたちの怒号が飛びかい現場は混乱していた・・・ということもなく、春期休業中なので閑散としている。(ちょうど契約を終えたところだったそう。事業を続けられないのは事前に分かっていたのかも) 学が経営厳しいというのは端から見ていてもよくわかる話だ。我々としても他人事ではない。材も人件費も高騰しているのに学生相手に値上げするのも難しく、構造的に利益を上げにくいのは仕方ないところ。でももっと深刻に感じるのは、多くの学生にとっては「学でも高い」んだそうで、それで昼はどうしているかというとコンビニのでかいカップラーメン一つをスープまで平らげて済ませているのが大量にいるのである。健康に悪そうなことは言うまでもなく、あれをコンビニで定価で買うのは割高だろうに・・・。(外費が高いデンマークの学生達はもっと工

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    frogtrip 2018/02/04
  • 日本デザイン学会当事者デザインセッション資料 - Kamihira_log at 10636

    10月13日に函館で開催された,2017年度日デザイン学会秋季大会 企画テーマ討論会「共創・当事者デザイン」で指定討論者として参加してきました.上平のスライドと配付資料を公開しておきます. 共創はいつ,どこで起こる? from Takahito Kamihira 配付資料A4両面一枚(上のスライド4ページ目)はこちらからダウンロードできます. −−−−−−−− 個別の持ち時間は10分間,「事例ベースで」というオーガナイザーの依頼だったので,ふたつの事例(マウンテンバイクの草創期,阿久根市のイワシビル)について,あまり触れられない視点(When, Where)から解説してみました. 当初話題にするつもりだった「当事者デザイン」の枠組みに関しては配付資料としてまとめてあります.以前作った表を整理してちょっとバージョンアップしました.当時者デザインは自分含めてまだみんなよくわかってない言葉です

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    frogtrip 2017/10/18
  • Xデザイン学校での講演:CoDesignApproachの今日的意味 - Kamihira_log at 10636

    2/18(土)、社会人向けデザインスクール、Xデザイン学校 @Yahoo!社において、年度担当しているパートのレクチャーをしてきた。山崎先生、浅野先生からのオーダーは、なんと「おまかせ」(!)。それを知った時の僕の気分はたとえて言うなら、ベテランの鮨名人二人が、カウンターで「ふっふっふ」と笑みを浮かべながら待っているのを前にした、場末の職人のそれである。しかしながら、鮨というサービスは、職人の一方的なもてなしではなく客との相互構成的なものだ。山内先生に倣うなら「闘争」だ。せっかく二人が聞いてくださる、しかも最前列で。という機会なのでXデザイン学校の今後の指針にちょっとでも参考になるような話が出来ればな、と思いながら準備してみた。題目は「CoDesignApproachの今日的意味、およびXデザイン学校との関係」。 章立ては、 1:CoDesignの概念を整理する 2:成り立つ条件と環境

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    frogtrip 2017/05/25
  • 目的と手段の幸福な取り違え - Kamihira_log at 10636

    春に頂いたシリーズNo.2. 「市民参加の話し合いを考える」村田和代 編 (2017.4.3発売).共著者の福元和人さんからご恵投頂きました.ありがとうございます. 書は,龍谷大学の地域公共人材・政策開発リサーチセンターの研究成果で,「話し合い学をつくる」という構想のもとで生み出されているそうだ.の概要は以下の通り. まちづくりの話し合いやサイエンスカフェ、裁判官と裁判員の模擬評議など、専門的知見を持たない市民と専門家が意見交換や意思決定をする「市民参加の話し合い」を考える。話し合いの場で行われる言語や相互行為に着目したミクロレベルの研究から、話し合いによる課題解決・まちづくりをめぐる話し合いの現場での実証研究や話し合い教育をめぐる研究まで。「市民参加の話し合い」の現状と課題について学問領域を超えて論じる実証的研究論文9と座談会を収録。 この書籍で,研究報告のトップバッターとして福

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    frogtrip 2017/04/11
    "かたちから入る"ことも,(真面目な人は許容できないかもしれないが)結果的にいいパフォーマンスになるのなら,そういう動機付けの効果は考慮していいのではないか.
  • 発想のためのツールは,捉え方次第. - Kamihira_log at 10636

    ちょっと気になる記事を読んだので,人に読んでもらうために書いてみます. 東工大エンジニアリングデザインプロジェクトを指導されている方による,ブレストや親和図法(KJ法A型)ではいいアイデアが思い付かない,という記事. 私はいずれに対しても(めちゃくちゃ)懐疑的です。使っていないわけではないのですが、使ってもいまいち感が残るというか、まるでうまくできる感じがしないのです。こんなのでいいアイデアなんか思いつくはずがない。 いいアイデアなんか思いつくはずがない – 東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト – Medium ブレストのような発散技法も,親和図法のような収束技法も,表面的に見えていること(例えばポストイットやその上の文字)は一部分に過ぎません.解決策として書かれていることは対処としてはアリだと思いますが,その前に,背後にある活動の原理をどのように捉えるかによって,「基

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    frogtrip 2017/03/22
    こうした「基本の奥にある大事なこと」って、文章にしたらシンプルだけど、体全体つかうことでしか学べないんじゃないかな(頭でどうこうできるレベルでない)と思う。
  • デザイン思考の今後 - Kamihira_log at 10636

    みんながうすうすと感じてはいるが、なんだか言語化できないこと、というのが時々ある。 ここ最近、「デザイン思考」に関する議論はもう一周したんだなー、と感じさせる文章を目にすることが増えてきた。デザイン思考は、(専門家にとっては)あたりまえのことを形式知にして名前をつけ共通言語化し、誰にでもクリエイティブに考えることはできるんだ、と人々の創造性の裾野を大きく広げた。その功績は偉大である。でもそうは言っても、デザインは方法論だけで構成されているわけでもないわけで。 現在日ではビジネスにおけるデザインの重要性に注目が集まり,「デザイン思考」の活用への興味・関心が高まっているが,そのほとんどはIDEO とスタンフォード大学d.school が提唱する狭義の「デザイン思考」であり,これまでデザイン論やデザイン研究が追究してきた世界の多様なデザインの考え方や捉え方,思想・信念・文化を踏まえた「(来の

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    frogtrip 2016/11/25
    メソッド化による思想の矮小化は感じる。切実さはメソッドに対するものではなくて。その奥の問題への怒りから発する、課題解決への切実さが問われてるのだろうなー。
  • デザイン態度論 - Kamihira_log at 10636

    10月15日(土)のこと。2016年度の産業技術大学院大学の人間中心デザインプログラム、デザインリテラシー編で「デザイン態度論」を担当してきた。 人間中心デザインプログラムは、社会人向け専門職大学院のデザインスクールとしては、今のところ日で唯一の人間中心設計 / UXデザインを体系的に学ぶことができる専門課程であり、履歴書の最終学歴として書ける大学院の学位(履修証明)になること、公立(公立大学法人)のため学費が安いこと、志気の高い人が集まった濃いネットワークが出来ることなど、いろんな点で結構な人気のようだ。入試が先着順のため今年は募集開始なんと数分で枠がうまってしまったそうである。 aiit.ac.jp 僕は2010年からデザインの発想論を担当していたが、今年はプログラムディレクターの安藤先生の依頼で、「デザイン態度論」という科目を持つことになった。 多様なチームメンバーと共にデザインに

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    frogtrip 2016/11/06
  • インプロビゼーションとアイデア発想ワークショップ :いま、この瞬間の世界と向かい合うことの意味 - Kamihira_log at 10636

    2008年に演劇インストラクターの倉持さんと実施したインプロワークショップのブログ記事が、今でも結構読まれているようです。その後自分で実施するようになってその頃よりは言語化できるようになってきましたので、自分で行っている取り組みを中心に書いた記事をアップしておきます。2014年1月に学内の紀要に書いた資料です。 _____________________ インプロビゼーションとアイデア発想ワークショップ —いま,この瞬間の世界と向かい合うことの意味— 上平崇仁 KAMIHIRA Takahito 要旨: デザインのように人間の創造性が関わる営みにおいては,単発のアイデアよりも,対象が変わっても新鮮なアイデアを生産し続けられる良質な方法や考え方を体得できるかが重要である.そこで,我々の思考を水面下で支えている身体の位置づけについて再考するために,演劇分野で行われてきたインプロビゼーションを取

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    frogtrip 2016/10/27
    『自分一人ではなく周囲との相互作用の中で発想を生み出す』が今ほんとに現場で求められてると思う。周囲の変化にいかにしなやかに対応していくか。
  • 参加型デザインという言葉について - Kamihira_log at 10636

    いつも大学や調査先で議論したり悶々と考えたりしているわりは参加型デザインについてはまとめるのがヘビーすぎて,ここではほとんど書いてないが,たまには書いておきたい. さて,参加型デザインを簡単に解説すれば,デザイナーだけでデザインするのではなくて,実際の利用者をデザインプロセスに積極的に巻き込みながら進めていくアプローチのことで北欧で40年ほど前に始まった取り組みである.ちなみにベテラン研究者の方々曰く「当の意味でのParticipatory Design(参加型デザイン)とは,スカンジナビアの社会民主主義のカルチャーによって成されたもので,我々のやっていることだけが正統派なのだ」と誇りをもって主張しているし,一方で若手は「元々は"自分たちの働く職場なのに,その職場の改革に参加出来ないのはおかしいだろう"という異議申し立ての労働運動から発するものだし,参加するのが当たり前でなかった時代に参

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    frogtrip 2016/01/26
    『 デザインすべき対象も複雑化している現代では,もはや個人の創造性だけでは解決できなくなってしまっている』みんなでつくることの意味、歴史デカ割ってきてるなと感じる。
  • コソボの若者達がデザインで自国を変えていく可能性を見た:王立デザインスクール卒展から - Kamihira_log at 10636

    8月5日(木)、近くにあるデンマーク王立デザインスクールの卒展を見に行く。海軍の施設をリノベーションした重厚なキャンパスの一角にあるギャラリー。 しばらく展示しっぱなしのようで、夏休み明け直後ということもあり、ほとんどお客さんもいない。 ここは北欧デザインの牙城で、日で言えば東京芸大のような伝統的な美大。そのため展示はクオリティの高い表現作品がほとんどだが、その中で数少ないプロセス重視のCoDesign専攻は、ビジュアル的にはあまり美しくないがw思想が美しくて、かなり異彩を放っている。以前話を聞かせてもらった際にとても気になっていたR君たちのチームのプロジェクト、Codesign with youth in Kosovoが素晴らしいアクティビティで感動したので、レポートにまとめておきたい。 ・Codesign with youth in Kosovoは王立デザインスクール(デンマーク)の

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    frogtrip 2015/08/10
    いいなあ!この言葉『1)一般化ではなく、具体的なことからはじめよう。 2)セグメントはとっぱらって、関心や願望で集まろう 3)"欠けているもの"からではなく、"すでにそこにあるもの"から取りかかろう。』
  • 子供と一緒にデザインする方法 - Kamihira_log at 10636

    ここのところ、デモクラティック(民主的)アプローチのデザイン事例をジャンル問わず集めている。これはNørrebro地区にあるGuldberg skoleの校舎。3階から伸びている滑り台は、学校帰りに階段を駆け下りずとも"ヒュ〜とワープして一気に下校することができる、そんな滑り台があれば面白い!"という子供たちから出たアイデアをデザイナーがすくいとり、実現したものだそうだ。学校終わりの爽快感まで感じられそうなユニークな滑り台である。 どのくらいスピードでるのか興味あったので僕も3階まで行ってみたが、残念ながら屋外からの階段は鍵がかかっていた。地元の子供がお父さんといっしょに下から登って遊んでいる。内部は真っ暗のようだ。 なんで僕や親子連れが小学校に入れるのかというと、ここは小学校の敷地でありながら、この周辺のスペースや遊具はパブリックスペースでもあり、だれでも利用できるようになっているのであ

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    frogtrip 2015/08/01
    『 子供のアイデアはそのままつかえるわけではなく、そのイメージを具体化・精緻化するのはプロのデザインの仕事。』プロってこういうとこに力を尽くすべきなんだよなと最近思う。
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